2016年03月22日

「蝶と小鳥の春の園」展覧会レポートその五

3月20日

ぼたんさん作品


この企画展が始まつた頃、まだまだ春は遠く感じられましたが…
随分と暖かくなりました。
一年でこの季節が一番季節の移り変はりが激しい気がして
めくるめく世界を見てゐるかのやうな…
初日が遠い昔の事のやうです。

さて、この日はオープン時よりお客様が絶えず
賑やかな一日となりました。
在廊はうのきょうこさん、Plastic+Prinさん、ぼたんさん。
うのさんのお友達も交へて、楽しい語らひと
何故か手元には折り紙…
夢中になつて折り紙を折るをとめ達の姿に
桜の花咲く春の訪れのやうな暖かい高揚感を感じました。
皆さんお疲れ様でした♡



ZOILIAさん作品


市川こずえ作品


月嶋サエさん作品


うのきょうこさん作品



先週、文化人形とフランス人形について少し触れましたが
文化人形について、もう少し…
大正時代には西洋の文化が入つてきて、生活様式等が大きく変はりました。
文化住宅、文化包丁、文化鍋…
近代的な新しいものに「文化」と冠して呼ぶ事が流行りました。
そして…
それまで着物を着て暮らしてゐた当時の日本人にとつて、今まで見たことも無いモダンな洋装の人形は、とてもハイカラで斬新なものだつた事でせう。
「文化」を冠して呼ぶに相応しい衝撃だつたのでは無いかと思ひます。

つばの大きなボンネツト、大きくてぱつちりした瞳におちょぼ口、真つ赤な頬と濃い化粧、短い手に長くてストンと真つ直ぐな足が特徴です。
手足、胴体には木毛といふ木のパツキングがしつかり詰めてあり、手足がぶらぶらしてゐるので「ぶらぶら人形」とも呼ばれたさうです。

少女塾では、この昔ながらの文化人形の作りを基にして現在手に入る材料(古布等)で制作していきます。



Plastic+Prinさん作品


アップルベリーさん(母)作品


★ドッティさん作品



現在、文化人形を作る作家の人も増え、作り方も人夫々、自由で構はないと思ひます。
ですが、少女塾ではこの作り方に拘つて作つていきます。
それは、初めて文化人形の作りを知つた時の衝撃、つまり私の頭の中で考へられる「人形の作り方」といふものを遥かに超えていました…自分でこのやうな新しい人形を考案する事は不可能…
もし作り方を変へるとしたら、それは「変化」では無く「進化」であるべきと私は思つてゐます。

そしてもう一つ。私はこの作り方が好きなのです。
昔の日本人が残してくれた宝物だと思つてゐます。
当時の日本の背景や価値観等、理解する由も無く、何故このやうに作つたのか本当の事が判らない箇所も沢山あるのですが、それでもたつたひとつ、はつきりと判るものがある…伝わつてくるものがある。

良い人形が作りたい、素晴らしい人形が作りたい

その思ひが無ければ文化人形は生まれなかつたと思ひます。
だから私も、同じ思ひで人形を作りたい。
文化人形を超える人形を考案する事は出来ないけれど
素晴らしい文化人形を作る事は出来る。きつと…。




★しいさん作品


長くなりましたが…
自分の頭の中だけで考へてものを作つてゐたのでは、先へ進む事が出来ません。
昔の日本人が残してくれた人形作りを紐解きながら、そこにあるものは何か…感じ取つていけたらと思つてゐます。

来週27日(日)はいよいよ最終日。
沢山の人形が集ふ又と無い展示です。
どうぞお見逃し無く!


※6〜7月の企画展は「虹色ピエロ」
参加者募集を近日中に始めたいと思ひますので
どうぞよろしくお願ひします。





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